元調理師のゴン太です。
調理師としての経験と知識を活かしブログで野菜を紹介しています。
野菜の中でも色どりに欠かせない「トマト」に今回は注目しました。
カワイイ見た目と、抜群の栄養をもっていることでも知られています。
もっとトマトを知って、美味しくいただきましょう。
トマトの大きさと色の種類
トマトは一般的に「赤色」が有名です。
食卓を彩ってくれるだけでなく、お弁当のアイドル的存在ですね。
可愛い見た目で人気ですが、世界では10,000種類以上あると言われています!
日本で品種登録されているのは240品種なので、世界でも愛されているのが分かりますね。
トマトを大きく分けて4つの種類で紹介します。
➀大玉トマト
よくスーパーでも見かける大玉サイズです。
重さが100g以上/直径6㎝以上のものを指します。
桃太郎トマトが有名な品種でピンク系のトマトですね。
生食に最適で、酸味と甘みも感じられます。
果肉がしっかりしているので、加熱しても崩れにくく料理しやすいでしょう。
りんか409/麗容/サマーキッス/ファーストトマトなど…
②中玉トマト
次に中玉トマトです。
重さが50g~100g/直径4~6㎝までのものを指します。
JASが定めている基準ですが、品種によって多少の差があります。
丸型や楕円形のトマトがあるのも特徴的。
中玉トマトには、食物繊維やミネラルなどの栄養も含まれています。
1年中栽培可能ですが、春から夏に収穫されるトマトの方が大きくなりやすいと言われています。
フルティカ/シンディースイート/ミディトマト/トマトトーンなど…
③小玉トマト
小玉トマトも少ないですが、分類されます。
重さが30~50g/直径3~4㎝までのものを指します。
こちらもJAS参考に記載しています。
④ミニトマト
最後にミニトマトです。
重さが30g以下/直径3㎝以下のものを指します。
通常のトマトより小さいので、比例して栄養も低いと勘違いされがちですが、ミニトマトの方が大玉トマトよりも栄養価が高くなっています。
リコピンやビタミンCは、約3倍です。
ミニトマトには、オレンジ系・黄色系・黒トマト・グリーン系・白色とカラフル。
丸い形から卵型など形もさまざまです。
アイコ/アメーラ/キャロル7/千果など…
世界で最も小さいトマト「マイクロトマト」は直径1㎝ほどです。
2000年頃に出回り始めたので、比較的新しい品種になります。
小ぶりで可愛く、育てやすいため家庭菜園にも人気のトマトです。
栄養価が高すぎ
「トマトが赤くなると医者が青くなる」とは有名な言葉ですね。
トマト1個で1日に必要な栄養の半分は取れると言われています。
特にビタミンCが豊富で女性にはぜひ摂取してほしい野菜です。
注目すべきは、リコピンです。
抗酸化作用があるため、美白効果やガン予防にもなります。
リコピンは、加熱すると摂取効率が3倍に上がるため、油と一緒に食べるのがおすすめです。
皮には、ペクチンが含まれていて、コレステロール値を下げる効果も期待され、血液サラサラを目指せます。
皮ごといただきましょう。
産地は熊本が断トツ!
トマトの産地は、熊本県が断トツにトップです。
次いで、北海道、愛知県、茨城県となっています。
熊本県で生産が多い理由は、「暖かい気候」「強い光」「安定した気候」というのが考えられます。
1年中日射量が多く、平坦地がトマトに最適な場所となっているわけです。
さらに、高原でもしっかり光が当たる熊本県の地形は、高冷地でもトマトを生産することが出来ます。
この2つの土地を有効に活用し、美味しいトマトを生産しています。
見極めはスターマーク
美味しいトマトの見極め方は、まず”スターマーク”を見る事です。
スターマークは、おしりの部分にある放射状の線のことで、ここの本数が多くはっきり見えているほうが美味しいトマトになります。
しかし、ミニトマトにはスターマークは出ないためおしり部分にハリはあるかをよく見ておきましょう。
おしり以外にも、ヘタの部分も注目して、緑がキレイでピンとしているものが新鮮です。
さらに、見た目より重いものは甘味がギュっと詰まっている証拠です。
水に入れると沈むため、購入したトマトで試してみてくださいね。
正しい保存方法
トマトは傷みやすい野菜です。
そのため、ヘタの部分を下にすると実の部分に圧がかからず長持ちします。
乾燥にも弱いので、出来れば1個ずつキッチンペーパーで包んであげましょう。
常温であれば長くて2日~3日、冷蔵庫なら1週間を目処に消費してくださいね。
冷凍保存も可能
トマトは、冷凍保存も出来ます。
冷凍した場合、約3週間は持つでしょう。
トマトのヘタの部分はくり抜き、しっかり水分をふき取ってポリ袋に入れます。
常温に戻しておけば簡単にカットできますし、皮も簡単に剥がせるので気持ちがいいです。
冷凍したトマトは、生食には向きません。
ソースやスープ、煮込み系で活用しましょう。
まとめ
今回は、トマトについてまとめました。
- 大玉・中玉・小玉・ミニトマトに分けられる
- 栄養が高く、リコピン・ビタミンCが豊富
- 熊本県が断トツの生産量1位
- ヘタを下にして保存する
以上のことが分かりました。
実は、トマトの歌は野菜の中で一番多く出ています。
野菜の中のアイドルで、食卓でも色どりを与えてくれるため、なくてはならない存在ですね。